エディスリマンによるセリーヌが、ブランドロゴの変更を発表しました。
ロゴのデザインは、エディスリマンらしさが全開になっており、
ミニマルなデザインに刷新されました。
セリーヌの今までの旧ロゴとの比較、過去のサンローランパリのロゴの変更などと併せて、詳しくみていきましょう。
セリーヌの新しいロゴデザイン
2018年にエディスリマンをデザイナーに迎え、注目を集めているセリーヌ。
レディースに加えて、メンズのラインも新しく立ち上げることが発表されるなど、今一番注目を集めているファッションブランドです。
そんなセリーヌですが、公式インスグラムを通じて、ブランドロゴを新しいもの変更することが発表されました。
発表された新しいロゴは、こちらになります。
白地に黒のブランドネームのデザインです。
エディスリマンらしい、ミニマルな思想がそこには体現されています。
エディのミニマルさとは、余分なものを極力省き、シンプルながらもエッジが効いたデザインです。
シンプルですが、洗練されて、とてもモード感が漂っていますよね。
セリーヌの旧ロゴとの比較
それでは、旧ロゴはどのようなものであったでしょうか。
今まで使われていたセリーヌの旧ロゴは、こちらになります。
特徴的なのは、発音のアクセント記号が、Eの上にきていることです。
このアクセント記号がとれて、ミニマルなデザインになったことになります。
新ロゴは、完全に新しい斬新なものではなく、セリーヌで1960年代に使われていた旧ロゴの影響を受けているものとのことです。
この原点回帰、復古的な考えは、エディスリマンにはよくみられる特徴で、
セリーヌの前にデザイナーを務めたサンローランパリ(イヴサンローラン)のロゴ変更でも使われたものでした。
過去にはイヴサンローランのロゴも変更
2013年、エディスリマンがイヴサンローランのデザイナーに就任した際にも、ブランド名の変更とロゴデザインの変更が行われました。
現在のサンローランパリは、エディの就任前は、イヴサンローランというブランド名で、ロゴは次のようなものでした。
しかし、エディが就任すると、サンローランリフォームプロジェクが実行され、ブランド名をサンローランパリとシンプルなものへ刷新し、ロゴも次の様に変更しました。
このブランド名とロゴの変更も、完全に新しいものという訳ではなく、以前にサンローランで使われていたものに影響を受けた原点回帰といえるものでした。
エディは、そのキャリアの初期に、イヴサンローランに在籍していたので、そのブランド創業者であるイヴサンローランへの尊敬を込めて、イヴサンローランが生前に使用していたものを使用したと言われています。
デザインには、エディらしいミニマルが反映されているのがわかるかと思います。
ブランド名からイヴがとれ、サンローランと短くなり、黒地の背景に白地の文字というシンプルながら、モード名デザインです。
これらは、セリーヌの新しいロゴへの変更と共通する点が多いです。
ブランド名のシンプル化、ミニマルでモードなデザイン、過去に影響を受けた原点回帰、などが共通しています。
セリーヌの新ロゴへの変更も、エディスリマンらしい予想できた動きといえるでしょう。
追記
セリーヌの新ロゴと共に、公式インスタグラムではムービーも公開されました。
そのムービーとは、1分ほどの長さで、ゴールドのきらびやかなカーテン、生地らしきものがずっと揺らめいているだけのものです。
これもミニマルなエディスリマンらしい表現だと思うのですが、もう一つの要素も読み取れる気がします。
それは、ゴールドというきらびやかさ、そして、それが揺らめく・波打つようにして、優雅さが表現されているように感じました。
エディによるセリーヌでは、優雅さも重要な要素としてコレクションの作品に反映されるのではないでしょうか。
優雅さとは、モードにも繋がる要素だと思います。
2018年現在、ストリートファッションが全盛ですが、
エディによるセリーヌによって、そのトレンドが転換を迎え、モードが全盛になるかもしれません。
これは、エディスリマンがかつて、
ストリート全盛のなか、ディオールオムのコレクションのコレクションを発表し、
ファッションのトレンドをモード全盛へと導いた2000年初頭の雰囲気と似ています。
そう考えると、とてもわくわくしますね。